ストレス、溜めてませんか??
なんだか最近、イライラする・・・
心が疲れてる気がする。
毎日、仕事や家庭で慌ただしい毎日で、仕事の締め切りやノルマ、人間関係・・・。
問題はいつも山積みで、なかなか心が休まる時間が持てない・・そんなことを思ったことはありませんか?
ストレス社会だからこそ、今、仏教の教えを気軽に体験ができる”禅”が注目を浴びているんです。
禅に影響を受けた有名人として皆さんが真っ先に思い浮かべる人は、おそらくアップル社を創業したスティーブ・ジョブズでしょう。
彼は、10代のときにインドで仏教に出合い、その後、大学時代から禅と接し、その強い影響を受けるようになりました。当時、カリフォルニア州で活動していた曹洞宗の僧侶・乙川弘文老師と出会うと、その人物に魅了され、頻繁に老師のもとに通って禅を学ぶようになります。
マインドフルネスと禅の違いは?
マインドフルネス(mindfulness)という語は、仏教における「念(サティ)」の英訳語で、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。
つまりもともとは仏教の用語で、東南アジアやスリランカなどの上座部仏教で行われている瞑想法に由来します。それがアメリカを中心に、一般の人でも実践できる形にアレンジされ、効果が科学的に実証されるとともに急速に広まっていきました。
やり方は、基本的には坐禅も同じです。
静かに座って、自分の呼吸に意識を集中させる。気が散って他のことを考え出したら、再び意識を呼吸に戻す。
しかし禅とマインドフルネスは、瞑想するということは同じであっても、本質は異なります。
座禅は「利益を求めない」
マインドフルネスによって不安な気持ちが解消されたり、身体が健康になったりするというのは、とても良いこと。効果が科学的に証明されることも、多くの人が興味を持ち、実践してみようと思うきっかけにもなりますね。
しかし、効果があるからやろうというのは「ゲイン」の考え方になり、これがマインドフルネスと禅の決定的な違いとなります。禅はそのような考え方を採りません。つまり一番根本にある瞑想する動機、目指すべき方向が、マインドフルネスとは全く異なっているのです。
それでは、禅を実際に体験してみよう!
ということで、先日、世田谷区野沢にある龍雲寺(りゅううんじ)で座禅体験会に行ってきましたので、詳しくレポートさせていただきます!
仏教における座禅とは、どういうもの??
龍雲寺の公式HPによると、このように書かれています。
坐禅というものは 日頃の雑踏、塵埃の中で汚れた自らの心を洗い清め、もう一度自分の中の真実の心を取り戻し、有意義な人生を送る為に万人に必要なものであると思います。私どもの坐禅会は修行でも人生相談所でもありませんが、皆様に自由に来て頂き、朝の閑静な境内で静かに坐して自らの心を洗い清め、ご自身の課題(悩みや苦しみ)を問いかけてそれぞれの課題を解決して頂く会です。他人から教えられた解決方法だけでは物事の解決には至りません。
自分自身で苦しみ、答えを出さなくては答えの解決にはならないのです。(引用:龍雲寺公式HP)
つまり、自分の問題の解決方法は、自分で見つけなさい。ということ。う〜ん。分かったような、分からないような・・・
とにかくこれは、行ってみて実際に体験してみるのが一番のようです!
まずはHPから事前予約
龍雲寺は、初回のみ予約制となっています。これは、初めての人には、座禅に関する説明の時間が設けられているため。
2回目以降は予約の必要がなく、行きたい時に自由に行ってOKなんだとか。これは、気軽に通えそうで嬉しいですね!
当日のスケジュール
私の場合、1ヶ月ほど前に予約を行い、1ヶ月後、ようやく座禅体験に行くことができました!
こちらのお寺の最寄駅は、田園都市線の駒沢大学駅、もしくは東急東横線学芸大学駅。
どちらも駅から少々離れていて、徒歩15分程度となっています。
座禅会は毎週日曜日に行われていて、開始時間は朝6:30から。私は余裕を持って10分前に到着しました。
お寺の場所は、世田谷区の住宅街の中にあり、とても静かな環境です。地域に根ざしたお寺を目指しているそうで、座禅会には、地元の方がたくさんいらっしゃいました!
まず、初回の人は別室に通され、座禅の組み方や座具の使い方など座禅の基本を教えていただきました。
こちらのお寺では、目を閉じないで、少し目を開けた状態で座禅を行うことを推奨しているそうです。それは、「意外と目を閉じてしまうと、少しの音や匂いに敏感になり、集中力が落ちる」というのが理由だそうです。
確かにそれも一理ありそう!
あと「目を閉じると眠くなる」というのも理由とか。ただし流派によって異なるので、行った先のお寺に合わせて行うのもいいかと思います。
仏教は”煩悩”との向き合う方を学ぶもの。
”煩悩”(ぼんのう)とは、「私達を煩わせ、悩ませるもの」。具体的には、欲望や怒りや恨み妬みの心のことなどを指すそうです。
私達が「辛いな」「嫌だな」と思う時、この煩悩が必ず関係しています。
欲しいと思っても手に入らない時。後輩が、自分より評価されているのを見た時。このような嫌な感情が出る時は、まさに煩悩に煩わされている時です。
このように、常に自分を困らせる心が”煩悩”と教えられています。この煩悩とどう向き合うか、仏教では教えられているのです。
考える座禅???
ちなみに、私が訪問した龍雲寺では、住職が「考える座禅」というものを提唱しているそうです。
座禅にも様々な流派があり、お寺によって、やり方や考え方も異なるんだとか。
「考える座禅」とは、従来の座禅の「心を無にする」とは全く逆の考え方。
心を無理に「無」にすることはない。
悩み事があるときは、ひとつひとつ、悩み事を解消していこう。ひとつひとつは小さいことでも、悩み事をつぶしていくことで、心の平穏が訪れる。
このような思想を「考える座禅」と呼んでいるそうです。
終了後の気持ちの変化
座禅が終わったのが、午前8時半。
いつものお休みの日だったら、まだ寝ている時間です。
早起きして、とても充実した時間を感じることができました。
龍雲寺からのメッセージは、このように締めくくられています。
「来る者は拒まず、去る者は追わず」が禅家の家風であります。どうぞ自由にご参加ください。
仏教って敷居が高いな・・・なんだか難しそうだな・・・なんて思っていた人も多いのではないでしょうか。
仏教は、私たちに「よりよく生きる方法」を考えさせてくれる場所。
仕事に疲れた時、煩悩に支配されそうになったときは、気軽にお寺で座禅体験をしてみてはいかがでしょうか。
龍雲寺 洗心坐禅会の詳細はこちら!
日 時:毎週日曜 午前6時30分~8時30分 「坐禅」「法話」「茶礼(されい)」(お茶の時間)
会 費:なし
住 所:東京都世田谷区野沢3-38-1
TEL :03-3421-0238
公式HP:http://ryuun-ji.or.jp/event/regzen.html